Lesson.09 文字列
文字列とは?
変数を利用する前に前々回に説明を飛ばした「文字列』について説明をしようと思います。
人間の世界とは違い、Computerでは文字と数字は全くの別物です。
といってもプログラミングが始めての方はよくわからないかと思います。
なぜならば人間は日常生活においてほとんど区別を行っていないからです。
例えば、次の2つの文を見て下さい。
- 1 + 1 = 2
- 彼は今年1歳、来年は2歳だ。
それぞれの文に出てくる1、2は、人間にとってはどちらも1で、なにも変わりません。
しかしコンピュータ上では上の例の1,2は数字、下の1,2は文字列の1,2と解釈する必要があります。
よくわかりませんね。
簡単に言うと計算する際は数字、表示させる場合には文字列の数字でなければならないのです。
ではどのように区別するかといいますと、「"」で区別するのですね。
例:
"12"
"abc"
"全角文字"
この文字列と数字の概念はなかなか現実世界にはないものなのでややこしいかと思います。
また、今は分ける意味もよくわからないと思います。
詳しくはプログラミングを進めていくうちにだんだんわかってくるかと思います。
ここだけの例ではよくわからないと思いますので、多少わからなくても次に進んでくださいね。
練習
次のものは数字、文字列、またはエラー(間違い)のどれか。
(1) 4812
(2) "suuji"
(3) "漢字"
(4) 数字
(5) suuji
(6) "6789"
(7) 768
解答
(1) 半角の数字なので「数字」。
(2) 「"」で囲まれているので「文字列」。
(3) (2)と同様に「文字列」。
(4) 半角の数字以外は文字列でなくてはいけないので「エラー(間違い)」。
(5) 半角であっても数字ではないので「エラー(間違い)」。
(6) 半角の数字だが、「"」で囲まれているので「文字列」。
(7) 数字だが、全角なので「エラー(間違い)」。
PlusAlpha -文字と文字列-
実は今回の文字列という言葉は使い方を一部間違っています。
実は「文字」と「文字列」という二つがあるのです。
「あ」のような1文字の文字のことを「文字」といい、「あいう」のような2文字以上の文字たちのことを「文字列」というのです。
但し、厳密に区別する必要はVBSではないので、ここでは「文字」のことも「文字列」とまとめてしまいます。