Lesson.18 繰り返し処理(1) 単純な繰り返し
何度も同じことをする。
コンピュータは計算が得意、と思われがちですが、ほかにも得意なことは
たくさんあります。その1つが、繰り返し処理です。
人間ではとても耐えられない何百回、何千回といった処理を文句も言わずに
ひたすらとやってくれます。しかも、その速度がとても速くて驚いてしまいます。
VBSでもその処理ができます。では例を見て見ましょう。
例:
Dim i
for i = 1 to 3
msgbox i
next
for i = 1 to 3
msgbox i
next
この例を実行すると「1」、「2」、「3」といったメッセージボックスが順に出ます。
では詳しく見ていきましょう。
まず、1行目「Dim i」で変数iを宣言します。
2行目、「for i = 1 to 3」で、「next」までの処理を、
変数「i」に「1」から順に入れていき、変数iが「3」になるまで
その処理をしなさい、ということです。
そう考えると、この例は次の例と同じ意味になりますね。
例:
Dim i
msgbox 1
msgbox 2
msgbox 3
msgbox 1
msgbox 2
msgbox 3
わかりますが?
ここは新しい概念なので少しわかりにくいかもしれません。
落ち着いて少しずつ習得しましょう。
日本語で無理やり書くとこんな感じです。
変数iを宣言。
1から3までiに代入し、「next」まで繰り返せ。
メッセージボックス i
next
1から3までiに代入し、「next」まで繰り返せ。
メッセージボックス i
next
かえってわかりにくかったら読み飛ばして下さい。
次の例はわかりますか?
例:
Dim i, s
s = 0
for i = 1 to 10
s = s + i
next
msgbox s
s = 0
for i = 1 to 10
s = s + i
next
msgbox s
この例は、変数sに1から10までの和を入れるプログラムです。
わからなくても落ち着いてゆっくり見てくださいね。
きっとわかると思います。
ちなみに2行目でsに0を代入するのは、宣言直後の変数には
何が入っているかわからないからです。
今回はちょっと難しかったのですが、落ち着いてゆっくり考えれば
たいした難しくないと思います。forはプログラムの世界では
よく使うのでしっかり復習しましょう。
練習
21から30までの和をメッセージボックスで表示せよ。
解答
Dim i, s
s = 0
for i = 21 to 30
s = s + i
next
msgbox s
s = 0
for i = 21 to 30
s = s + i
next
msgbox s